20150210regions

 ロシアの地域ごとの投資環境をランキング方式で比較しようという資料はいくつか存在するけれど、正直言うと、発表されたランキングを見て首をかしげるようなことも多い。「何でこんな地域が?」と思うような地域が上位に来ていたり、「カルーガ州の奇跡」とまで呼び称される成功を収めたカルーガ州が必ずしも高い評価を受けていなかったりして、どうも釈然としないのだ。まあ、それだけ、投資環境を客観的な指標で比較するのは難しいということなのだろう。

 その点、こちらに掲載されている、「戦略イニシアティブ・エージェンシー」制定の全国投資環境ランキングは、かなり結果に納得が行く。現在のところすべての地域が網羅されていないのは残念だが、示されているランキングは、私自身の感覚に合致したものになっている。同ランキングの総合評価を整理したのが、上図である。

 最も優れたIのカテゴリーには、カルーガ州、ウリヤノフスク州、クラスノヤルスク地方、タタルスタン共和国、コストロマ州が入った。

 次に優れたIIのカテゴリーには、トゥーラ州、クラスノダル地方、トムスク州、アルタイ地方が。

 真ん中のIIIのカテゴリーには、ウラジーミル州、ロストフ州、チェリャビンスク州、レニングラード州が。

 下から2番目のIVのカテゴリーには、サマラ州、ハバロフスク地方、モスクワ市、サハ共和国が名を連ねている。

 最も評価の低いVカテゴリーには、スヴェルドロフスク州、スタヴロポリ地方、サンクトペテルブルグ市、沿海地方が入っている。


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