UEFAのチャンピオンズリーグ(CL)およびヨーロッパリーグ(EL)で、ロシアやウクライナのチームの試合を観るのを楽しみにしているが、両大会のベスト8が決まったところで、私の守備範囲の国々のチームがほぼ姿を消してしまい、落胆している。

 だいたい、CLのグループステージからして、いけなかった。ロシアのゼニト・サンクトペテルブルグとCSKAモスクワこそ、かなり幸運な形でグループ2位につけ、決勝トーナメントに進出した。しかし、ウクライナのシャフタール・ドネツィクとベラルーシのBATEボリソフは振るわず、グループ4位(最下位)となって姿を消すことに。グループ3位であれば、ELに回って戦いを続けられるのだが、それすらも逃したのは痛恨と言う他はない。

 私が最も愛するディナモ・キエフは、ELのグループステージを戦ったが、あそうことかグループ3位に甘んじ、やはり早々に敗退した。

 周知のとおり、CLの決勝トーナメントでは、ゼニト、CSKAともに敗れ、ベスト16止まり。これで、ロシア・ウクライナ勢は今季のCLから完全に姿を消すことに。

 ELは大会のレベルがCLよりも落ちるし、決勝トーナメントには32チームもが出場できる。その決勝Tに、ロシアからは、ロコモティヴ・モスクワとルビン・カザンが進出した。しかし、いずれも1回戦で敗れてしまった。日本のスカパー!では、さすがにELの1回戦のロシアのチームの試合まではなかなか放送してくれないから(対戦相手に日本人選手でもいれば別だが)、はっきり言って私などはロコモティヴやルビンが敗退したということに気付かず、いつの間にか負けていなくなっていたという感じだった。

 結局、ロシア・ウクライナ勢で、現時点でただ1チーム残っているのは、ELのメタリスト・ハルキウである。ELの決勝T1回戦ではザルツブルクを圧倒し、2回戦ではアウェーゴールの差でオリンピアコスを退け(写真)、ベスト8に駒を進めている。ただ、個人的にはメタリストはそんなに好きなチームじゃないんだけどな。

 むろんクラブと代表はまったく別物とはいえ、本年夏にユーロを控え、なかなか意気上がらないロシアおよびウクライナのサッカーであった。

20120316metalist