20140806bendery

 沿ドニエストル・モルドバ共和国で2番目に人口の大きい(9万人)、ベンデルィ(Бендеры、これはロシア語読み)。ルーマニア語読みではベンデル(Bender)となる。また、この街は戦間期のルーマニア王国時代の名残で、ティギナ(ロシア語Тигина、ルーマニア語Tighina)という別称で呼ばれることも多い。昨日取り上げたティラスポリでは、あえてソビエト時代の紋章を残していると書き、それと矛盾するようだが、沿ドニの他の都市は意外と歴史的だったり個性的だったりする紋章を持っていることが分かったので、それらを見ていきたい。本日のベンデルィは、ティラスポリ以外では、かろうじて私も名前を知っている沿ドニの主要都市である。その紋章が上掲のようなもので、帝政ロシア時代の1826年制定。下に描かれているライオンは、 1713年のポルタヴァの戦いで敗れてこの地に逃れたスウェーデン王のカール12世を描いたものらしい。ヨーロッパの紋章では、獅子と鷲が登場する動物の双璧なのだが、両方描かれているのは珍しいかもしれない。


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