ロシア・ベラルーシ・カザフスタン3国の政府は3月11日付で、米国とEUによるベラルーシに対する経済制裁の動きを批判する共同声明を発表した。声明のテキストは、ロシア政府のこちらのサイトで読むことができる。その全文を訳出すると、以下のとおりである。

 ベラルーシ共和国・カザフスタン共和国・ロシア連邦政府は、ベラルーシ共和国・カザフスタン共和国・ロシア連邦の国家元首によって合意された共通の歩調の精神に立って行動し、また米国および欧州連合が関税同盟/共通経済空間の加盟国の一国に対し経済制限措置を適用する可能性があることを再三表明していることを考慮して、経済的圧力または強制の措置を利用することは許容できないとの立場を確認する。

 そのような措置は、通商における人為的障壁、関税同盟/共通経済空間の領域における経済主体の経済協力に根拠のない障害を作り出し、これらの国々の正当な経済安全保障上の利益を損ない、そのことはユーラシア大陸における生産的な互恵的協力、統合過程の発展に損害を与える危険をはらんでいる。それはまず何よりも庶民にとって否定的な影響を及ぼすことになる。

 ベラルーシ共和国・カザフスタン共和国・ロシア連邦政府は、対等で敬意を持った対話のみが国際的不一致の調整を促すことができると強く確信し、そのような対話を阻むいかなる行動にも訴えないことを主張する。

ベラルーシ共和国政府を代表して M.V.ミャスニコヴィチ
カザフスタン共和国政府を代表して K.K.マシモフ
ロシア連邦政府を代表して V.V.プーチン