こちらのニュースによると(ロシアのメディアのニュースということを考慮する必要はあるが)、モルドバの農民が同国とEUの連合協定の破棄を訴えているということである。本ブログでも既報のとおり、ロシア経済発展省はモルドバからの輸入に関税を導入する政府決定案を先日起草したが、他方で7月18日にはロシア農業監督局がモルドバからの生鮮果実の輸入を一時的に制限する措置を打ち出している。こうした事態を受け、モルドバ北部の農民らが7月26日、対ウクライナ国境に続く幹線道路を封鎖して、EUとの連合協定を破棄し、ロシアへの農産物輸出に向けた対ロ交渉を再開することなどを訴えた。デモの組織者の一人は、以下のように記者に述べた。「今日の抗議は、警告的なものである。封鎖したのは道路の一区画だけだった。もしも我々の要求が聞き入れられないなら、長期的な抗議行動を始める。我々は幹線国道、税関ポストを占拠することになるだろう。ある村だけで、すでに200万ユーロの損失が発生している。我々は融資を受けて、ロシアの諸地域に食料品を供給する契約を交わしているのである。政府は我々に補償するとか言っているが、部分的にしか支払っていない。我々は政府がロシアと直ちに輸出再開に向けた交渉を再開するよう要求する。EUとの連合協定を破棄することも必要だ。EU加入に関する国民投票は実施されておらず、多数派の国民の意向が無視されている」。要求が聞き入れられなければ、首都キシナウでの抗議行動も辞さないという。7月24日には北部国境の街オタチでも同様の抗議行動があり、約1,000人が参加していた。


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