こちらの記事が、S.ダリキン沿海地方知事の解任の背景につき解説しているので、以下のとおり要旨をまとめておく。

 地域における古株知事の粛清は、直接選挙への移行を前にして、彼らの影響力を削ごうとしたものである。クレムリンの情報筋は、ダリキン沿海地方の解任につき、このように解説した。ダリキンの解任は、地元での支持率の低さ、統一ロシアの低い得票率、汚職など、様々あった(全ロシア国民戦線の地元幹部がダリキンのの問題につきプーチンに直訴していた)。

 一連の知事解任の準備がされているということは、1月の時点で明るみに出ていた。

 ダリキンは12月の下院選直後にクレムリンに呼び出され、統一ロシアの成績が悪かった18の地域の首長の一人として、会議に加わった。その後、V.ポズガリョフ・ヴォログダ州知事(統一ロシアの得票率は33.4%)、I.ミハリチューク・アルハンゲリスク州知事(同31.9%)は、「自発的に」辞任した。このあと、クレムリンおよび統一ロシア筋では、地方における中央政府のイメージを改善するため、大統領選前にも一部の古株知事が解任されるということを認めるようになった。1月末には、トムスク州の知事選出が行われたが、その際に現職のV.クレス知事の名前がなく、同氏は退任することになった。同氏の「成績」は悪くなかったが、任期が切れるのが3月だったため、大統領選と被らないよう、早めの交代に踏み切ったものである。

 N.チマコヴァ大統領報道官は、自分の知る限り、3月4日の大統領選前には、ダリキン以外の知事退任の動きはない、としている。

 以上が記事の概要であったが、他方でこちらの記事によれば、近く知事の公選が復活する見通しであることを踏まえ、2009年に退陣を余儀なくされたロッセリ前スヴェルドロフスク州知事が、来たる選挙への出馬の意向をほのめかしたりもしているそうである。