<W杯アジア3次予選:日本0-1ウベキスタン>◇C組◇29日◇愛知・豊田スタジアム。日本がW杯予選のホームで試合を落とすのは、1998年フランス大会の最終予選で1997年9月28日に国立競技場で韓国に1-2で敗れて以来、という。なるほどねえ。あれ以来か。そりゃあ随分久し振りだ。
すでにお互いに最終予選進出を決めているため、微妙な位置付けの試合になったのは事実。とはいえ、日本の選手たちは、ホームだし、今後のこともあるし、勝たなければいけないという意識は充分にあっただろう。ところが、チームのバイオリズムが低下しているところで無理に前がかりになって、そこを突かれてカウンターでやられた、という感じの試合だった。選手個人に関して言えば、内田やハーフナーのミスが多かったような印象を受けたが、やはりチーム全体として低調だったと言うべきだろう。まあ、こんなこともあるさ、としか言いようがない。
ウズベキスタンは、やはり侮れない相手だった。出場停止が多くて、今回のメンバーは若手や初召集組が主体だったようだが、何と言うか、ソビエト伝統の技術や戦い方が文化として体に染み付いているような印象があり、だから急造チームでも意外にしっかりしたゲームができてしまうのだろう。あのヴァジム・アブラモフという監督(写真)も、結構鋭そうだったなあ。前にも書いたことがあるけど、こういうチームがアジアにあるのは、良いことだ。