報道によれば、メドヴェージェフ大統領は28日、極東の沿海地方のS.ダリキン知事をその職から解き、極東連邦大学のV.ミクルシェフスキー学長を知事代行に任命した。大統領報道官の発表によれば、ダリキンの退任は本人の希望によるもので、理由の一つは健康上のものだという。ダリキンは2001年に知事選挙で勝利し、同年6月17日から知事を務めてきた。

 今週初め、メドヴェージェフ大統領がダリキン沿海地方知事、P.イパトフ・サラトフ州知事、N.ベールィフ・キーロフ州知事、O.チルクノフ・ペルミ地方知事らを解任する可能性があるということを、『イズベスチヤ』が報じていた。遡ると、2011年12月には沿海地方の住民がダリキンの下での専横と汚職をプーチンに直訴するという一幕もあり、プーチンはそれについて留意したと答えるとともに、沿海地方での犯罪率が他地域よりも多いということも付け加えていた。下院選における統一ロシアの得票率は33.9%で、他地域よりも低かったという事情もある。

 知事代行に据えられたV.ミクルシェフスキーは現在45歳。モスクワ鉄鋼大学を卒業。2008~2008年には連邦政府の教育・科学省で予算予測・組織局長として、2008~2010年には教育・科学次官として働き、2010年10月に極東連邦大学の学長に就任していた。