こちらの記事が、ベラルーシからの石油製品輸出について報じている。一般の方にとっては面白くもない話だろうが、実は両国関係のキモになる重要な問題なので、備忘録として以下のとおり記事の骨子をまとめておく。
ベラルーシ政府筋によると、2011年の1年間で、ロシアとの合意にもとづき、ベラルーシはロシアの国庫に、石油製品の輸出関税30.7億ドルを納入した。2010年12月9日、ロシア・ベラルーシ・カザフスタンは共通経済空間の枠内での協力に関する協定に調印し、同協定は2010年12月にベラルーシ議会によって批准された。この協定は、ロシアからベラルーシの原油および石油製品の輸出を、輸出関税なしで行うことをうたっている。ロシアとベラルーシはまた、ベラルーシ領から諸外国に輸出される石油製品に対する輸出関税の賦課方式を定めた協定にも調印、これによってベラルーシはロシアと同じ関税率を設定し、輸出関税収入はすべてロシアの国庫に納付されることになった。
ロシア・エネルギー省はまた、ベラルーシに原油を輸出するオペレーターも選定、具体的にはロスネフチ、ルクオイル、スルグトネフチェガス、ガスプロムネフチ、TNK-BPが選ばれた。
2011年向けに作成されたロシア・ベラルーシの石油バランスによれば、ロシアはベラルーシに2,168万tの原油を供給することになっていた。2011年にベラルーシは1,560万tの石油製品を輸出し、その1tあたりの平均価格は35%上昇して805ドルに達した。