こちらのニュースによると、中国の家電メーカー「ハイアール・グループ(海爾集団/Haier Group)」は、ロシア・スヴェルドロフスク州のニジニタギルに合弁企業を設立してそこで家電生産を行うことを検討している。スヴェルドロフスク州行政府の広報部が2月15日明らかにした。

 ハイアールのロシア・CIS市場担当者は、「スヴェルドロフスク州はヨーロッパとアジアを結ぶ有利な地理的条件を占め、交通網も発達している。しかも近隣地域には他に家電メーカーはない。我が社はロシアでの生産現地化を望んでいる。ハイアールは環境面に対応した生産を行う」などと発言した。

 工場の建設地につき、ミシャリン・スヴェルドロフスク州知事は、ニジニタギルを推しており、ニジニタギルは鉄鋼業の企業城下町であり、そこに新たな工場を建てることは、市の経済の多様化に資する、と述べている。

 本件はロシア連邦経済発展省も支援しており、連邦政府のクラスター戦略の一環としてその候補地を選定するうえでパイロット・プロジェクトに指定する用意があることを示している、ということである。

 以上がニュースの概要である。ただ、ハイアール側がスヴェルドロフスク州を候補地域の一つとして検討していることは事実だろうが、まだそれほど突っ込んだ話ではないようだ。特に、ニジニタギルというのは、スヴェルドロフスク州側が勧めているというだけで、ロシアの産業・地域政策上の都合で出てきた話だろう。以前HPのエッセイで書いたことがあるが、私が実際にニジニタギルを訪問した際の印象から言うと、同地はかなり奥地にあり交通の利便性は良くないというのが、私の率直な意見だ。