「こっそりブログ」の代から続けてきた12月のウクライナ出張の土産話も、最終回となった。

 12月の出張では、西ウクライナのリヴィウを訪問し、リヴィウ→キエフ→モスクワ→東京と乗り継いで帰国するという旅程だった。しかし、リヴィウの飛行機が2時間半くらい遅れて、その後の便に乗り継げなかったため、予定外にキエフに一泊するハメになった。係員の口頭の説明を聞く限り、キエフから来てリヴィウに着陸するはずの飛行機が、リヴィウ空港の条件不良のため、隣接したイヴァノフランキウシク空港にいったん降りてしまったらしい。リヴィウの空港の整備が完了するのを待って、改めてリヴィウに飛んできたので、それでその機材を使用するリヴィウ→キエフ便も遅れが生じたそうだ。前日にかなり雪が降って、リヴィウ空港の滑走路がアイスバーン状態になってしまったらしい。しかし、この程度の雪はウクライナでは全然珍しくないはずであり、こんなんでいちいち空港がストップしていてはダメだろう。地方空港とはいえ、脆弱すぎるのでは。

 まあ、飛行機の遅延などは不可抗力だから仕方がないにしても、空港の情報提供の体制が稚拙だった。電光掲示板なし、案内所なし、アナウンスはほぼウクライナ語のみという具合で、外国人としては非常に不安が募る。便に遅れが出ているのに、係員は悪びれた様子もなく、ノロノロ動いていた。

 リヴィウ空港では、ユーロ2012に向けて、ものすごく立派な新ターミナルが完成間近の様子だった。下に見る写真の上が旧ターミナル、下が新ターミナルである。しかし、どんなに立派な箱を作っても、結局それを動かすのは人間である。「仏作って魂入れず」になんてことにならず、ユーロという大イベントをちゃんと乗り切ってくれることを祈りたい。


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