ウクライナとロシア間で、「チーズ戦争」が起きている。こちらの記事によると、先週ロシア消費監督局がその地域支部に対し、ウクライナの3社の製造したチーズを回収するよう、指令を出した。3社の製品は植物油を含有しているためロシアの技術基準を満たしていないというのがその理由で、具体的にはプロメテイ社(チェルニヒウ州)、ピリャティン・チーズ工場(ポルタヴァ州)、ハジャチスィル(ポルタヴァ州)の3社がその対象。2月9日にロシア消費者監督局のオニシチェンコ長官とウクライナのピリシャジニューク農相が会談し、ウクライナ側が必要な文書をすべて提出することで合意した。しかし、その後2日間で状況が変化し、10日にはアザロフ・ウクライナ首相が、本件はウクライナ製品の流入を阻むためにロシア企業が画策したものだと非難、フリシチェンコ・ウクライナ外相もロシア消費者監督局の対応を非難した。ウクライナ側は本件につきWTOに提訴も辞さない構えだが、それが効力を有するのはロシアが実際にWTOに加盟した後のことになる、という。