私は黒海の港の研究をしているので、関連する情報としてメモしておく。こちらの記事によると、ロシア最大の港のノヴォロシースク港を操業する公開型株式会社ノヴォロシースク貿易港の国家保有株を、国営石油会社のロスネフチが取得するという動きがあるそうである。しかし、経済発展省がこれに反対している。

 記事によると、以前にセーチン副首相が、ノヴォロシースク貿易港の株25%をオークションなしで、ロスネフチが直接買収しようと動いていた。国家(国有資産基金)に属する20%と、ロシア鉄道に属する5%を、ロスネフチが直接買い上げるという案だった。同港が有する国家戦略的な重要性に鑑みて、拒否権発動が可能な数の株式を集め、それを独立の鑑定人が下した評価額で国営石油会社たるロスネフチが買い上げるというのが、セーチンの説明であった。

 これに対しナビウリナ経済発展大臣が14日、オークション手続きなしでのロスネフチへの売却には反対である旨、記者団に語ったものである。ただし大臣は、20%と5%をまとめて払い下げること自体には賛意を表した(ロシア鉄道のヤクーニン社長も先週、それを受け入れる姿勢を示している)。大臣はまた、港湾も自然独占という特質を帯びていることから、荷主が港湾サービスにしかるべくアクセスできるよう配慮する必要があるとの認識を示した。株主のうちのいずれかが拒否権を保持できるようぬすべきかどうかについては、投資コンサルタントの結論を待つべきである、とした。

 ノヴォロシースク貿易港グループは、取扱貨物量でロシア最大で、ヨーロッパ第3位の港湾オペレーター。同社は、2011~2013年の民営化リストに掲載され、民営化のコンサルタントはモーガン・スタンリーが務めている。同社には、ノヴォロシースク貿易港の本体のほか、レニングラード州のプリモルスク貿易港(2011年から)、ノヴォロシースク穀物ターミナル、ノヴォロシースク船舶修理工場、ノヴォロシースク貿易港船団、ノヴォロスレスエクスポルト、IPP、バルト・ステベ会社が加入している。