ロシア・ウクライナ・ベラルーシ探訪 服部倫卓ブログ

ロシア・ウクライナ・ベラルーシを中心とした旧ソ連諸国の経済・政治情報をお届け。

20191031sakha2

 HP更新しました。マンスリーエッセイ「サハ共和国でいきなり仔馬ステーキ」です。

 先月のエッセイでも述べたとおり、今年度私はロシアの北方地域の経済動向を調査する事業を抱えており、9月の北西連邦管区の現地調査に続いて、10月には極東および東シベリアの調査に出かけてきました。極東・東シベリアで3都市訪問した中で、サハ共和国ヤクーツクについては、すでに「極寒とダイヤと馬文化のサハ共和国ヤクーツク」というコラムを書き、出張の目ぼしいこぼれ話は、もうそちらに出してしまいました。本エッセイでは、前出コラムともだぶりますが、サハ共和国の食事と馬文化に限定し、こぼれ話の続きを簡単にお伝えしております。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

384

 こちらのサイトに、ロシアの都市別の平均賃金ランキングという情報が掲載されている。対象となっているのは、連邦構成主体の中心都市と、その他の大都市で、計100都市。2019年1~6月の中大規模企業の平均月額賃金を比較している。表で、一番右に記されているのが平均賃金額(単位1,000ルーブル)、右から2番目に記されているのが平均賃金が当該地域の平均的な消費支出に対して占める比率(倍)であり、後者の順に順位付られている。

 上位の10地域は、モスクワ、ユジノサハリンスク、サレハルド、スルグト、ハンティマンシースク、マガダン、サンクトペテルブルグ、チュメニ、ニジネヴァルトフスク、ペトロパヴロフスクカムチャツキーとなった。メガロポリス、エネルギー産出地域の都市、そして生活コストの高い極東の諸都市が上位に来ている。

 逆に、ワースト10は、プスコフ、グロズヌィ、マハチカラ、ナリチク、イヴァノヴォ、セヴァストポリ、マイコプ、エリスタ、チェルケッスク、そして最下位がシャフティである。北カフカスの民族共和国および南部の都市、ヨーロッパ・ロシアの産業力の弱い地域の都市が目立つ。100位のシャフティは南部ロストフ州の炭坑街。

385

ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

417932.742x370

 2019年のバカンスシーズンも終わったところだが、こちらの記事によると、今年初めから現時点までにクリミアを訪れた観光・保養客は687万人に達し、これは前年同期を10%上回っているという。なお、2018年には通年で680万人で、ソ連崩壊後の最高記録だった。

 ロシアの地域別では、モスクワ市、モスクワ州、サンクトペテルブルグ市、沿ヴォルガ管区、ウラル管区の市民が、数多くクリミアを訪れている。最も客数が多い航空便はモスクワ~シンフェロポリである。

 外国人では、ウクライナ人が一番多く、本年103.5万人がクリミアで休暇を過ごしている。以下、ベラルーシ人、カザフ人、ドイツ人と続く(ドイツではクリミアへの渡航禁止とかないのだろうか?)。

 年末年始の休暇をクリミアで過ごすのも人気であり、現時点で宿泊施設はすでに70%予約で埋まっているという。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

0081

 GLOBE+に、「ロシアに上陸した日本のファストファッションとファストフード」を寄稿しましたので、ご笑覧ください。

 2010年に首都モスクワの高級ショッピングセンター「アトリウム」にロシア一号店をオープンさせたユニクロは、その後順調に店舗を拡大し、現在では37店に達しています。モスクワ20店、サンクトペテルブルグ8店、その他の地方が9店という内訳です。

 一方、令和の時代に入って、日本企業による新たなロシア進出のニュースが飛び込んできました。㈱松屋フーズが、北海道総合商事㈱と組んで、ロシアにおける牛めし業態「松屋」の展開を行うと発表、本年6月にモスクワに一号店を開設したものです。今回のコラムでは、日本発のファストファッション・ファストフードがロシア市場で成功するために欠かせない条件を考察してみました。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

382

 こちらのページに見るとおり、先日フォーブス誌が、世界の優良な雇用主のランキングというものを発表した。これは、従業員にアンケートをとり、経営者が従業員にどれだけ慕われているかを調査したもののようである。

 全世界のトップになったのは、グーグルの親会社のアルファベット社で、3年連続となった。

 このランキングで、ロシア企業としては、ノリリスクニッケル社が36位と最良の地位を占めた。以下、モスクワ取引所が138位、ロスネフチが207位、合同航空機製造コーポレーションが311位、セヴェルスターリが380位、ルスギドロが437位になっている。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

IMG_4695

 ロシアなど5ヵ国から成るユーラシア経済連合は、域内の経済統合の進捗は怪しい面もあるが、域外の第三国との経済連携ネットワークの構築では意外に成果を挙げている印象がある。

 こちらのサイトによれば、ユーラシア経済連合は10月25日の政府間協議会の席で、セルビアと自由貿易協定(FTA)を締結したということである。

 上掲サイトによれば、ユーラシア諸国のうち、ロシア・ベラルーシ・カザフスタンの3ヵ国は、セルビアと個別に自由貿易取決めを有していた。今回の新協定は、それらを一本化するとともに、キルギス、アルメニアもセルビアとのFTAの枠組みに参加でき、また法規制関係を刷新することに新味があるということである。

 ただ、セルビアは数年後のEU加盟を目指しているはずであり、そうなれば独自の通商政策は消滅するので、今回のユーラシア・セルビアのFTAは短命に終わるかもしれない。他方、今回のようにセルビアがユーラシアに接近する姿勢を見せることが、同国のEU加盟交渉上どう作用するかは、微妙な問題であろう。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 先日、ロシア東シベリアのイルクーツクを現地調査で訪れた際に、バイカル湖の観光特区を視察してきました。動画は、アンガラ川を右手に見ながら車でバイカル湖に向かう様子、到着したバイカル湖のビーチの様子(さすがに10月なので泳いでいる人はいない)、市場の様子、バイカル湖博物館での固有種オームリおよびバイカルアザラシの水槽、小高い丘から眺めたバイカルの全景、そして飛行機の機窓から見たバイカル湖などをご紹介しています。

 イルクーツク市街からバイカル湖までは、一番近いところでも車で2時間ほどかかり、道は結構起伏が激しい上にあまり整備されておらず、冬に雪が積もったりしたら相当厳しいでしょう。バイカル湖観光は春から初秋くらいにかけての半年限定のビジネスということになりそうです(一応スキー場などもあるにはあるのですが)。バイカル沿岸は、かつてオリガルヒが建設したお城のような別荘がありながら、それらの主が利権抗争で殺害されたりして軒並み空き家になっていたりとか、中国資本が買い上げて違法にホテルを建てようとして許可が下りず放置された建設現場などがあったりとか、前イルクーツク州知事がホテル利権に触手を伸ばしたりとか、だいぶ混沌とした雰囲気でした。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

_2019d118-07-01

 こちらのページに、ちょっと個人的に興味深い資料が出ていたので、チェックしておく。2018年のロシアの運輸・ロジスティクス企業の売上高ベスト10というものである。

 ただし、このランキングで対象となっているのは、基本的に自らはアセットを持たず、他の業者の運送手段(船舶、航空、鉄道、貨物自動車など)を利用し運送を引き受ける事業者である。1位はロシア鉄道の408.6億ルーブルとなっているが、これはあくまでもRZhDロジスチカをはじめとするフォワーダー子会社の売上高である(ロシア鉄道全体の売上高は1.8兆ルーブルくらいあるので、完全に桁違いである)。

 さて、なんでこの資料に注目したかというと、例の中国~西欧のコンテナ・トランジット輸送を手掛けるユーラシア鉄道アライアンスが、売上高227.7億ルーブルで、2位につけていたからである。ロシア/ユーラシアの運送業界では、それなりの存在に成長しつつあるということが言えそうだ(マニアックな話題ですまぬ)。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

381

 こちらに見るように、国際的に有力な調査機関のGfKはこのほど、欧州42ヵ国の国民の購買力を調査し、その結果概要を発表した。

 その結果、東西ヨーロッパ全体の1人当たり年間平均購買力は、14,739ユーロとなった。最も購買力が高いのはリヒテンシュタインの67,550ユーロで、以下スイス42,067ユーロ、ルクセンブルク35,096ユーロと続いている。上位グループは上掲の画像のとおりである。

 そして、ヨーロッパで最も購買力が低いのは、ウクライナの1,830ユーロだった。それに加え、モルドバ、コソボが、ワースト3だという。ただし、ウクライナの数字こそ出ているものの、残念ながら下位グループの具体的なデータはプレスリリースには掲載されておらず、重要国のロシアの数字もこれを見る限り未発表となっている。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

_2019d144-07-01

 次の『月報』で鉄道の特集をすることになり、ちょっと、鉄道づいているところなのである。その関連で、ロシアの鉄道車両生産動向に関する記事がこちらに出ていたので、骨子を整理しておく。

 記事によれば、ロシアにおける鉄道貨車の生産台数は、上のグラフのように推移している(単位は1,000台)。従来の最高記録は2012年の7万1,200台だったが、いったん落ち込んだ後、ここ数年回復基調にあり、2019年の予測値では7.2万~7.3万と見られ、過去最高を更新する可能性がある。金額ベースでは、付加価値税込みで、3,700億ルーブルに達すると見られる。ただし、車輪の不足により、マックスよりも1,500~2,000台ほど生産台数が押し下げられるかもしれない。2019年1~6月の生産台数は3.8万台であった。

 主なメーカー別の生産台数は、2018年上半期と2019年上半期の比較で、下図のようになっている。「合同鉄道車両会社」(OVK、主な生産拠点はレニングラード州チフヴィン)、ウラル鉄道車両工場(UVZ、生産拠点はスヴェルドロフスク州ニジニタギル)、アルタイワゴン(生産拠点はアルタイ地方ノヴォアルタイスク)が3大メーカーとなっているが、ここに来てモルドヴィア共和国を拠点とするRMレイル社が伸びている。

_2019d144-07-02

ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1110230

 GLOBE+に、「極寒とダイヤと馬文化のサハ共和国ヤクーツク ロシアの街物語(10)」を寄稿しましたので、ご笑覧ください。

 先日、ロシアの極東地方に位置するサハ共和国の首都ヤクーツクを訪問してきました。「ロシアの街物語」のシリーズは、基本的に都市を対象にしているのですが、今回はヤクーツクの街だけでなく、サハ共和国全体について語ってみました。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

fz

 ロシアは寒冷国なので、地球温暖化の勝ち組になるといったイメージもあり、本人たちも「北極海航路が利用可能になり我が国に有利に」などとうそぶいたりするが、もちろん現実にはダメージの方が巨大なはずである。こちらの記事が、永久凍土が溶け出すことによるロシアの損害について伝えている。ロシア連邦政府の極東・北極発展省のA.クルチコフ次官がそれについて語ったということである。

 クルチコフ次官によると、ロシアは今後、地球温暖化が自国の永久凍土地帯に及ぼすインパクトに、より大きな注意を払っていく予定である。永久凍土が溶け出すと、ロシアでは、建物、パイプラインといったインフラがダメージを受けるリスクにさらされる。問題は、北極圏では温暖化が世界の他の地域の2倍のスピードで進んでいることである。その損害は、年間500億~1,500億ルーブルに達する。損害の程度は年々大きくなっているので、問題は早急な対策を要する。その規模は非常に深刻で、パイプは爆発し、支柱は崩壊してしまうと、次官は述べた。

 その上で記事は、ロシアの石油生産の15%、天然ガス生産の80%は永久凍土地帯で行われているだけに、この問題は喫緊であり、ノリリスクニッケル社の事業なども同様だと指摘している。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1120112

 昨日のブログに書いたとおり、今回、ヤクーツク、クラスノヤルスク、イルクーツクと現地調査をしてみて、(今日の行政区画とは別に)ブリヤートあたりまで含めた東シベリアの一体性ということを感じ、出張の最後の晩餐は、イルクーツク市内で見付けたブリヤート料理カフェで食べてみることにした。ガイドブックに載っているような立派な店ではなく、本当にたまたま目に留まった安いカフェである。

 ブリヤート人はモンゴル人に民族的に近いから、料理も共通するところが多いのではないかと思うのだが、たまたま私が選んだ料理は羊肉ではなく牛肉料理だった。上の写真の右側はスープであり、牛肉、水餃子、麺まで入っているという、なかなかボリューミーな品。そして、左側の料理は、牛肉・ホルモンのブリヤート風鉄板焼きという料理で(ジャガイモおよび玉ねぎも入っている)、かなりクセのある一皿だった。日本人は、羊などの草食動物の肉を「臭い」とおっしゃり敬遠する人が多いが、私は割と平気な方で、沖縄に行った時には山羊汁をおいしくいただいたほどである。ところが、牛肉・ホルモンのブリヤート風鉄板焼きは、不味くはないものの、味・臭いともにだいぶ強烈で、完食とは行かなかった。ビールと一緒ならもうちょっと行けたかもしれないが、ビールも白飯もなしでは限界があり、半分くらい残してしまった。

 東シベリア出張は本日までで、今日これから帰国します。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

P1110644

 今回、ヤクーツク、クラスノヤルスク、イルクーツクという3つの都市で現地調査を行ってみて、「東シベリアの一体性は意外に強いのではないか」ということを感じた。もちろん、ヤクーツクのあるサハ共和国は、今日の行政枠組みでは極東ということになっているが、地理学的にはむしろ東シベリアに属すというのは、良く知られた話である。で、今回話をしたいブリヤート共和国も、昨年、シベリア連邦管区から極東連邦管区へと転籍となった。しかし、クラスノヤルスクやイルクーツクで、ブリヤートとの繋がりを感じさせる場面に出会った。

 クラスノヤルスクの街を歩いていたら、上の写真に見るように、ブリヤート食品店があったのである。私のようなロシア経済地理オタクにはどストライクのスポットであり、興奮を抑えきれず、入店してみた。

P1110638

 店内は上の写真のような感じだった。一時期のSuperflyを思わせるようなブリヤート女性の写真がまず良いではないか(これはあくまでも背景写真。働いている女性はブリヤートとは関係ないクラスノヤルスクの人だった)。ただ、全体を眺めた限り、すべてがブリヤート食品というわけではなく、ブリヤート比率はせいぜい3割といったところだった。

P1110642

 ブリヤートに限らず、シベリアの特産品として、熊、トナカイ、ヘラジカ、ビーバー(!)など、様々な動物の肉製品がある。このあたり、ジビエ料理とかもうちょっと開発したら、シベリア観光の目玉になりそうな気もするのだが、どうだろうか。全部、サラミソーセージ風に加工してしまうので、やや面白味が低下する。私は、店内の写真を撮らせてもらうために、アリバイ的に肉製品を1点購入したが、法律上、日本には持ち込めないはずであり、お土産にしたり、色々買って試せないのが残念である。

P1110641

 これは缶詰だが、ブリヤート製品には、それと分かるようなマークが付けられていた。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

08071

 昨日概要だけ紹介した穆尭芊・徐一睿・岡本信広(編著)『「一帯一路」経済政策論 プラットフォームとしての実像を読み解く』(日本評論社、2019年)。我々ロシア地域の関係者は、やはり新井洋史氏による第6章「東北内陸 ―近くて遠い『借港出海』の進展は?」にとりわけ大きな関心を覚える。

「借港出海」とは、海への出口を持たない内陸国が、近隣国の港を利用して海への出口を確保し貿易を行うことを指す。この第6章で具体的に論じられているのは、中国東北部の吉林省および黒龍江省のケースであり、両省の場合は自国の大連港に出るよりもロシアや北朝鮮の港を借りた方が距離的に近いことから、これまでも様々な輸送ルートが検討・開拓されてきた。

 

 問題は、現在も続く両省による借港出海の模索が、今日の一帯一路政策とどのように関係していくかだろう。一帯一路は、一般的には、中国と欧州を結ぶものとイメージされることが多く、中国東北地方から東に向かう借港出海はそれにはマッチしないのではないかという疑問も湧く。しかし、実際には吉林省および黒龍江省は、以前からの借港出海の試みを、今日では一帯一路の名の下で推進するしたたかさを見せているということである。第6章の締めくくりでは、以下のように論じられており、なるほどと納得させられた。

 歴史的な出自が異なり、一見無関係に見える政策を、黒龍江省や吉林省はいとも簡単に「一帯一路」に結び付け、しかも停滞気味だった状況を打破する契機として活用している。政策主体の工夫次第で、いかなる政策であっても「飲み込む」ことができる「一帯一路」の懐の深さを示す好事例である。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

08071

 このほど、ERINA北東アジア研究叢書の10作目として、穆尭芊・徐一睿・岡本信広(編著)『「一帯一路」経済政策論 プラットフォームとしての実像を読み解く』(日本評論社、2019年)が刊行された。目次を整理しておくと以下のとおり。

序 章 プラットフォームとしての「一帯一路」(徐一睿・穆尭芊)
第1章 地域開発政策-地域一体化への新展開とは?(穆尭芊)
第2章 地方財政-財政格差の再拡大をどう防ぐか?(町田俊彦)
第3章 インフラ整備-地域間の格差是正に寄与しているか?(徐一睿)
第4章 農村・農民-農村を発展させられるか?(岡本信広)
第5章 人流・物流-鉄道輸送の経済効果をどの程度変えるか?(南川高範)
第6章 東北内陸-近くて遠い「借港出海」の進展は?(新井洋史)
第7章 海上シルクロード-「海運強国」は実現可能か?(朱永浩)
終章  政策評価-「一帯一路」はプラットフォームになりえるのか?(岡本信広)
あとがき(穆尭芊)

 中国の一帯一路政策を扱った文献はあまた存在するが、本書はやや異色な部類に属すと思われる。というのも、同政策が国際関係論的な角度というよりも、中国の国内経済的な観点に主軸を置いて論じられているからである。もちろん、「異色」ではあっても、このアプローチが正鵠を射ていないというわけではなく、むしろこれまで同政策の研究で欠落していた部分を埋める貴重な作業ということになろう。

 個人的に特に注目した部分については、明日触れることとしたい。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

vei

 ベラルーシのミンスク郊外に、ベラルーシと中国が共同で設立した「グレートストーン」という工業団地がある。こちらの記事によれば、このほど同工業団地で、ベ中合弁のエンジン工場「MAZ-Weichai」が開設された。出資したのは、中国山東省濰坊市を本拠とするWeichai Powerである。2014年から、ミンスク自動車工場(MAZ)においてユーロ4、ユーロ5の環境性能に適合したWeichai ブランドのエンジンが生産されてきたが、新たに専用工場を開設したものである。これにより、従来はロシアのヤロスラヴリから調達していたディーゼルエンジンを自前で賄うことが可能となった。投資総額2,000万ドルのうち1,400万ドルを中国側が出資した。同工場での国内調達比率は30%だが、ベラルーシ政府はそれを50%に高めることを課題に掲げている。協力の次の段階として、やはり同工業団地内にトランスミッション工場が建設され、その作業はすでに始まっている。

 さらに、こちらの記事によると、グレートストーン工業団地の入居企業は、すでに55社に上っている。工業団地のA.ヤロシェンコ総裁は、入居企業数は、本年中に60に達し、2020年末までには80に増大させたいとの抱負を示した。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

0079

 GLOBE+に、「ロシアの玄関口、シェレメチェボ空港とスキー場の温泉旅館は似ている?」を寄稿しましたので、ぜひご笑覧ください。

 編集部の方でだいぶ奇抜なタイトルを考えてくれましたが、言わんとしていることは、シェレメチェボ空港が強引な増改築を繰り返している結果、迷路のように複雑なレイアウトになっているのではないかということです。上の図は私の苦心の作です(笑)。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 本日10月14日まで、ロシア極東サハ共和国のヤクーツクに滞在し現地調査を行いました。昨日、食品市場を見学してきたので、その動画です。冒頭だけは屋外ですが、大半は「農民市場」という名でちゃんと整備された施設なので、割と小綺麗です。カメラを首からぶら下げて、歩き回っているだけなので、構図や画質が甘いのはご容赦を。

 今回、こちらに来て、食生活の面で良く分かったのは、馬肉、それも仔馬の肉がごく一般的に食べられているということ。仔馬の肉をロシア語で「ジェレビャチナ(Жеребятина)」と呼ぶというのは、今回初めて知りましたが、動画にもその肉が陳列されている様子が出てきます。仔馬の肉は、生後半年くらいが食べ頃のようで、おそらく春に生まれると思うので、ちょうど今頃が「旬」ということらしいです。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

Armenian_Railway

 恥ずかしながら、アルメニアの鉄道に関して、これまで個人的に認識していない点があった。安直ながら、ウィキペディアのこちらこちらのページによると、2008年からアルメニア鉄道はコンセッション契約により、ロシア鉄道に経営が委ねられているということである。2008年2月13日にエレヴァンにおいてロシア鉄道とアルメニア側とのコンセッション契約が期間30年で締結され(延長の可能性もあり)、ロシア鉄道が設立した100%現地法人の「南カフカス鉄道」がその経営に当たっているということだ。

 ただし、契約から十余年を経過し、このコンセッション契約は必ずしも上手く行っていないようである。南カフカス鉄道側が投資や納税の義務を怠っているとしてアルメニア側が不満を示せば、ロシア側も2019年9月になって運輸省が本来の契約期限前の撤退の可能性をほのめかすなど、隙間風が吹いている。

 他方、アルメニアは敵対的な国と隣接する内陸国であり、鉄道の国際路線が発達していないという問題がある。ソ連崩壊後、対立するトルコ、アゼルバイジャンとの鉄道路線は廃止された。現時点では、アルメニアの国際鉄道路線は、ジョージアのトビリシに伸びるものだけである。他方、以前は、トビリシからさらにアブハジア経由でロシアまで行けたものの、現在はジョージアとアブハジアの敵対関係により寸断されている。ロシア鉄道としては、子会社を作ってアルメニアにテコ入れしても、ロシア~アルメニア間は鉄道では繋がれていないということになっているわけである。

 そうした中、こちらの記事によれば、先日ロシア鉄道のベロジョーロフ社長とアルメニアのパシニャン首相が会談し、両者の協力拡大で合意、特に黒海をフェリーで運航することを検討することになったという。詳しいことは書かれていないが、要するに、エレヴァンからトビリシに向かった列車が、黒海沿岸の港(おそらくポチあたり)に進み、そこからフェリーで黒海を通り、ロシアのクラスノダル地方のいずれかの港に着いて、アルメニアからロシアまでの一貫輸送を実現しようということだと思う。

 さらに、こちらによれば、両者は南カフカス鉄道の業務を「正常化」する問題についても討議したという。「正常化」ということは、近年それだけただならぬ状況に陥っていたということなのだろう。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

modernizacii_bama

 こちらの記事が、ロシア鉄道が2020~2022年の投資プログラムを策定中であり、このほどその草案が明らかになったということを伝えている。ただし、私がロシア鉄道のHPで探してみたところ、現時点ではHPにその草案が掲載されたりはしていないようである。

 上掲記事によれば、ロシア鉄道は2020~2022年に2兆4,220億ルーブルの投資を実施する。うち、先に連邦政府が決定した「基幹インフラ拡張・近代化総合計画」の枠内で、13のプロジェクトを実施し、それに向けた投資は9,612億ルーブルとなる。

 なお、上掲記事にはないが、他の複数のメディアが伝えるところによると、大陸とサハリンを結ぶ橋も、3ヵ年投資プログラムに盛り込まれた由だ。(色んな意味で)楽しみである。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

fullscreen-1t7m

 これはしばらく前の6月のニュースになるが、こちらが伝えていたとおり、ロシア連邦政府は、経済・社会発展が特に立ち遅れている10の地域を指定し、当該地域を特定の閣僚が担当するという体制を導入した。具体的には、上の地図に見るような地域と閣僚の対応関係になっている。

 それについての続報になるが、こちらのサイトが伝えるところによると、ロシア政府は10月10日に閣議を開き、問題となっている10の地域ごとに個別に発展プログラムを策定し、状況改善のための具体的な作業に着手するよう、閣僚らに指示したということである。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

safe_image

 当ブログでは先日、ウズベキスタンがユーラシア経済連合加盟を検討しているとの情報をお伝えした。こちらの記事が、続報と、専門家のコメントを伝えているので、簡単にまとめておく。

 マトヴィエンコ・ロシア上院議長が本件について発言した2日後、ウズベキスタン側のサファエフ上院議長が記者会見でこの問題について発言した。サファエフ議長によれば、マトヴィエンコ発言には特に驚くべきことはなく、というのもウズベキスタンがユーラシア経済連合に加盟するという計画はウズベキスタンにおいて過去3年間検討されていたものだからである。ただし、決定を下すためには、まず詳細な分析が必要である。これに関して、外部からの圧力などはなく、ウズベキスタンという国もミルジョエフ大統領も圧力に屈したりはしない。ウズベキスタンはプラスとマイナスをすべて考慮してプラグマティックに決める。たとえばEUなどはユーラシアよりずっと進んでいるが、EUでは一部の国家主権を移譲しなければならないのに対し、ユーラシアではそれがないので、我々が決定を下す際にはそうした側面を重視すると、サファエフ議長は述べた。他方、ロシアのムハメトシン上院国際問題委員会委員長は10月7日、ウズベキスタンは2020年にユーラシアのオブザーバーになる可能性があると発言している。

 上掲の記事に掲載されている専門家のコメントは以下のとおり。まず、「ユーラシア・エクスパート」のS.レケダ氏によれば、ウズベキスタンがユーラシア統合に参加するにしても、それは段階的なものとなろう。仮に加盟という決定があるにしても、現時点で一気に正加盟ということにはならない。ウズベク側はまずはオブザーバーという資格を選ぶかもしれない。様々な協力形態がありえるし、理論的にはFTAもありうる。ウズベクにとってユーラシア入りは貿易障壁の撤廃、労働移民の条件改善に加え、長期的には何らかの地経学的なブロックに加わることによって近代化が触発されるという効果を持つ。

 一方、サンクトペテルブルグ国立大のYe.トレシチェンコフは、ウズベキスタンのユーラシア経済連合入りといった話は時期尚早であって、事務局のユーラシア経済委員会抜きで議論することは無意味であり、同経済委のレベルで専門家グループを設置しなければ具体的な議論は始まらないとコメントした。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

 半年ほど前に、大丸東京店で「世界の酒とチーズフェスティバル」が開催された件については、上掲のとおり、私の関心国であるモルドバ、ジョージア、アルメニアに絞って動画でレポートした。

 そしたら、こちらのサイトに見るとおり、10月9~15日という日程で、再び「世界の酒とチーズフェスティバル」が開催されるということである。この酒フェスは、半年に一度くらい定期的に開催しているということなのだろうか?

 私の勤務先から比較的近いので、昨日昼休みに覗いてみたのだが、残念、初日の9日は15:00オープンということであり、昼にはまだ準備中だった。実は私は本日10日から20日までロシア出張なので、今回はもうお邪魔できない。

 上掲のサイトを見る限り、旧ソ連圏に関して言えば、前回と同じ業者たちが、モルドバ、ジョージア、アルメニアのワインを展示するということである。

 ただ、今回興味深いのは、14日に綿引まゆみさんという専門家が、アルメニア・ワインについての講習を行うとされていることだ。自分が東京にいれば、ぜひ聞きたかった。以下のような内容らしい。興味深すぎる。

 ワイン発祥エリア、アルメニアの地場品種ワインに注目 10月14日(月・祝) 午前11時~ 綿引 まゆみ先生

 ワイン発祥の地とされる黒海、カスピ海周辺の国々の中で、近年注目を集めているのがジョージアです。しかし、その他の国々も見逃せません。ジョージアの南に隣接するアルメニアも古いワイン造りの歴史を持ち、地場品種から個性豊かなワインを造っています。そんなアルメニアのワインを、現地取材による最新情報とともに紹介いたします。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

201911

 編集作業が終わったばかりの『ロシアNIS調査月報』2019年11月号の中身を、いち早くご紹介。11月号では、「特集◆東方経済フォーラムとロシアの東部開発」をお届けいたします。

  小誌では、毎年11月号で東方経済フォーラムの特集を組むことが、恒例となりつつあります。その際に、ウラジオストク開催の東方経済フォーラムには、①ロシア極東の経済発展、②アジア・太平洋諸国との関係強化という2つの柱があるものと思います(当然、①と②はリンクした課題)。昨年の11月号は、どちらかと言うと②に重点を置いた内容でしたが、今年はプーチン大統領のスタンスも踏まえ①のロシア国内寄りの特集とし、しかも極東だけでなくシベリアまで含めた経済振興に着目して、「東方経済フォーラムとロシアの東部開発」と題しお届けすることにした次第です。

 今号では、私自身は完全な裏方で、署名原稿は執筆しておりません。10月20日発行予定。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

0078

 GLOBE+に、「ロシア版シリコンバレー、スコルコボで進む国家主導型イノベーションの現実」を寄稿しましたので、よかったらご笑覧ください。

 スコルコボは2010年に、「ロシア版のシリコンバレー」という触れ込みで、当時のメドベージェフ大統領が設立を決めたものです。私は早くからスコルコボに注目し、それについての詳しいレポートを執筆したりもしたのですが、実際にスコルコボを訪問する機会がなかなかありませんでした。ようやく、この9月に初めての訪問を果たし、視察することができましたので、今回のコラムではこのスコルコボを題材にロシアにおけるイノベーションの問題を考えてみました。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

EGMTnhrU8AAgn0y

 本日は、編集を担当している調査月報の恐怖の締切日。なので、ブログは簡単なネタでご容赦いただく。

 こちらのサイトに、ロシアがアフリカでのプレゼンスを拡大しているということを伝える図解資料が出ているので、これを紹介させていただく。資料によれば、ロシアはアフリカ各国において、武器輸出の拡大、鉱山開発権と引き換えでの軍事顧問の派遣や関係強化、石油および原子力プロジェクトの推進などを進めているという。

 資料によれば、ロシアは2014年に欧米から制裁を受けて以降、アフリカの16ヵ国と軍事協力協定に調印した。2017年にはアフリカ諸国に86.5億ドルの武器を輸出し、これはロシアの武器輸出の13%を占めた。なお、最大の武器輸出相手国は69.2億ドルのアルジェリアである。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

2

 ユーラシア開発銀行が発行した中欧班列に関するレポートに、目を通してみた(こちらからPDFのダウンロードが可能)。当ブログでも何度か取り上げているように、中欧班列とは、ユーラシア大陸を横断して、中国と欧州を鉄道のコンテナ列車で結ぶ新たな輸送ルートのことである。2011年から始まり、その貨物量は年々拡大している。主なトランジット国は、カザフスタン、ロシア、ベラルーシである。

 それで、今回上掲のレポートを読んで分かったのは、その中欧班列のコンテナ輸送において、ポーランド(ポーランド・ベラルーシ国境を含む)がボトルネックになっているらしということだった。関係者の間では知られた話のようだが、上掲のレポートでは技術的な側面も含めて事実関係が良くまとめられていた。

 レポートによると、現時点で中欧班列を発展させるうえで最大のボトルネックとなっているのが、ポーランド・ベラルーシ国境における処理能力の不足である。ベラルーシのブレストとポーランドのマワシェヴィチェ間の交通量が、きわめてタイトとなっている。中欧班列の実質的にすべての列車が、このルートを通る。ポーランドのインフラ・機関車・貨車の状況を考えると、ブレスト~マワシェヴィチェのルートでのコンテナ輸送量をこれ以上拡大できるかは疑わしい。すでに現時点で、1日14本の列車の通過が合意されていながら、実際にはポーランド側は9~10本しか受け入れていない。ポーランド側は、ポーランド・ベラルーシ国境の既存の5箇所の鉄道通過ポイントをすべて稼働させ、ベラルーシ側での積み替え作業も含め、処理能力を高めることによって、状況が改善されることを期待している。

続きを読む

214-5-1_m

 ユーラシア経済連合の話題が続いて恐縮である。ユーラシアとイランの間では、2018年5月に暫定FTAが締結され、それが本年10月27日に発効することになっている。それで、こちらの記事によると、イランとしてはそれに飽き足らず、ユーラシア経済連合の加盟国になることに前向きな姿勢を示しているということである。このほどイランのエネルギー相が、テヘランで記者団に対して、「ユーラシア経済連合はイランに対して、正式な加盟国になるための3年間の期間を与えた」と発言したという。

 ユーラシア経済連合は、旧ソ連諸国による経済統合を想定した統合機関であり、実際に現加盟5か国もすべて旧ソ連諸国。もし仮にイランの加盟が実現すれば、ユーラシアにとってまったく新たな展開となる。

 しかし、こちらの記事によると、ユーラシア諸国、特にカザフスタンは、イランを加盟国として受け入れることに後ろ向きである。FTAはともかく、米国の厳しい制裁下にあるイランを正式加盟国として受け入れるようなことは時期尚早である。イランが加盟すれば、ユーラシア経済連合が政治化し、反西側同盟のように映ってしまい、このことは石油輸出先や生産プロジェクトで欧米に依存するカザフスタンにとってまずい事態だからである。カザフ国内にはユーラシア懐疑派がおり、イランの加盟はそうした風潮を強めることになる。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

ввв-24-715x400

 カリモフ時代には独立独歩の外交路線を歩み、ロシア主導のユーラシア経済連合に加入する素振りも見せなかったウズベキスタンだが、ミルジョエフ現大統領になってからは、ロシアとの協力にも割と前向きになってはいた。そうした中、こちらの記事が伝えるように、ウズベキスタンがユーラシア経済連合加入を検討しているという情報が、唐突に伝えられた。タシケント訪問中のロシアのマトヴィエンコ上院議長が10月2日にその旨を明らかにしたものである。

 また、こちらの記事によれば、ユーラシア経済連合側は、仮にウズベキスタンが加入した場合の条件、リスクなどを検討する作業を2019年末までに終える予定ということであり、これもマトヴィエンコ議長が述べた。ユーラシア側は検討のための作業部会を設け、ロシア政府ではシルアノフ第一副首相が代表を率いるということである。マトヴィエンコ議長は、「ウズベキスタンの大統領は、経済統合組織への参加は今日の現実であるということを理解している。最終決定を下す前に、本格的な条件分析、経済に害がないかどうか、雇用に影響がないかを分析することが大事だということを、彼は正しく理解している」と述べた。さらに、マトヴィエンコ議長によれば、CIS集団安保機構も、ウズベキスタンの復帰の問題につき検討する用意があるということである。

 以上が、報道の伝えるところである。きわめて注目に値することは間違いないが、個人的には今のところ本件が本当に進展するかについては、半信半疑だ。ウズベキスタンの首脳ではなく、ロシアの政治家(しかもマトヴィエンコという微妙な立ち位置の人物)が表明したというところが気になる。


ブログランキングに参加しています
1日1回クリックをお願いします
にほんブログ村 海外生活ブログ ロシア情報へ

↑このページのトップヘ